セリーヌ・ディオンが2017年5月21日に開催された【2017 ビルボード・ミュージック・アワード】(BBMAs)に登場し、「マイ・ハート・ウィル・ゴー・オン」を披露して観客を圧倒した。共同司会者のヴァネッサ・ハジェンズが感動して泣きだしてしまうくらい圧倒的なパフォーマンスを見せたディオンを、米ビルボードがバックステージでキャッチ。ジェームズ・キャメロン監督の映画『タイタニック』の主題歌として世界中で大ヒットしてから20年、この曲が今も愛され続ける理由について聞いた。
「元々あの映画で使われる予定がなかったからだと思う」とディオンは答えた。「(監督は)自分の映画に歌は必要ないと考えていたのよ。彼は正しいと私も思う。でも(作曲者の)ジェームズ・ホーナーが……残念ながら亡くなってしまったけれど、当時彼が”とりあえず聴いてみてくれ”と、誰が歌っているのかは明かさずにキャメロン監督を説得したの。そこで私がデモを録音して聴いてもらったら納得してくれたのね。たったそれだけのことだったのよ。もっと違う話ができたらよかったかもしれないけど、最終的に監督が採用することを決めたの」と彼女は楽曲の誕生秘話を明かした。
「不朽の価値がある作品の一部であることは非常に名誉なこと」と彼女はいう。そして、「特に今夜ここに立てたことは…20年も経つと、”またタイタニックを歌うのか…”と思うこともあるけれど、今日みたいなことが起こるのよ。6歳、8歳、15歳のような、当時生まれてなかった人たちまでもが私と一緒に歌ってくれる。ジェームズ・キャメロンやジェームズ・ホーナーと歌ってくれる。とても感動したわ。”泣いちゃダメ、泣いちゃダメ”って自分に言い聞かせてたのよ」と明かし、「観客のおかげで特別な一夜になった」と感激した様子だった。
ディオンは2016年の【BBMAs】で<アイコン賞>を受賞している。