仲道郁代の『ショパン:ワルツ』が初登場1位、アーノンクールの最後の録音は3位に
仲道郁代の『ショパン:ワルツ』が初登場1位、アーノンクールの最後の録音は3位に
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 今週のBillboard JAPAN Classical Albums Salesは仲道郁代の2年振りの新譜となる『ショパン:ワルツ』が初登場1位を獲得した。2枚組からなる本作は“作曲者と同時代の楽器を使用することで、より作品への理解を深める”という取り組みを続けている仲道ならではのアイディアによって、ワルツ17曲が2台のピアノで弾き分けられている。DISC1では1842年製のプレイエル、DISC2では2013年製のスタインウェイが使用されており、曲順は全く同じ。ショパンと同じ時代に生まれた楽器と、現代の楽器の音色の違いを150年以上の時を超えて楽しむことができるという夢のあるアルバムだ。

 その他、昨年惜しまれつつも演奏活動を引退したニコラウス・アーノンクールの生涯最後のレコーディング『ベートーヴェン:交響曲第4番&第5番「運命」』は、初登場3位。チャート常連者の辻井伸行『THE BEST』は、前週より1ランク ダウンし4位となったが、2月14日には『題名のない音楽会』への出演が予定されていることから、来週以降の再浮上が予想される。また、2010年10月1日付チャート以来、約5年4か月ぶりにチャートインを果たしたイングリット・フジコ・ヘミング『奇蹟のカンパネラ』は10位。2月7日より6カ所7公演からなるジャパンツアーが開催されており、こちらも来週以降の動きに注目だ。