デンマークに本社を置くレオ ファーマは、研究開発志向型の製薬会社だ。製薬業界の中でも皮膚科領域に特化しているのが最大の特徴。株式の大部分をレオ財団が所有し、経営基盤は安定している。日本法人では新たに、営業組織を立ち上げるという。坂本和繁代表取締役社長と社員4人に、会社の魅力や働きがいなどを聞いた。
■創業110年以上。世界130カ国の患者さんに貢献
──まず坂本社長に伺います。レオ ファーマはどのような会社ですか?
1908年に創業した歴史のある製薬会社です。本社はデンマークにあり、世界で約5800人の社員を雇用しています。現在130カ国9300万人の患者さん(2020年時点)に製品を供給しています。
──製薬会社の中でも、特徴的なことは?
皮膚科領域に特化していることです。本社のレオ ファーマは、豊富な臨床開発パイプラインや幅広い治療法とともに、開拓者精神を併せ持つ皮膚科医療のリーダー企業です。皮膚科学の発展のため、長年にわたり新薬の研究開発に積極的に取り組んできました。
■患者や皮膚科医に信頼される会社を目指して
──欧州・米国・中国・メキシコ・ブラジル・オーストラリアなど、世界各国に支社がありますが、日本法人は。
2010年6月に設立しています。まだ若い会社なので、これからの発展が大いに期待できます。本社は、グローバルで2030年に向けて大きな飛躍を目標に掲げています。日本でも独自の成長をするために、社内で「2025年ありたい姿」プロジェクトを推進中です。
──具体的には?
2025年までに成長すべき姿を定義づけしたもので、「皮膚科領域で、患者さんや皮膚科医を始めとするステークホルダーから、信頼され高く評価される会社」を目指しています。このビジョンに基づき、社員参加型の様々な活動に取り組んでいきます。
■乾癬(かんせん)やアトピー性皮膚炎の疾患啓発を積極的に
──乾癬やアトピー性皮膚炎の疾患啓発に、積極的に取り組んでいますね。
はい。毎年10月29日の世界乾癬デーに、広告やソーシャルメディアを通じた情報提供、患者団体との協業を通じて疾患啓発に力を入れています。世界でアトピー性皮膚炎への関心を高めようと定められた、9月14日のWorld Atopic Eczema Dayでも同様です。
また乾癬やアトピー性皮膚炎の患者さんを招き、全社員向けに社内講演会を実施しています。社員が疾患について学び、患者さんのニーズを理解するとともに、日々の業務の重要性をしっかりと再認識する貴重な機会となっています。
■ゼロから営業組織を立ち上げる
──日本法人について、営業組織を立ち上げる狙いを教えてください。
私たちは現在、パートナー企業経由で間接的に製品を販売しています。しかし、皮膚科領域でリーディングカンパニーを目指すためには、弊社から直接、皮膚科医にタイムリーに医薬品に関する最新情報を届け、患者さんに製品をお届けする責任を果たすことが重要と考えています。そのために、営業組織をつくることが必要です。
──営業組織にどのような人を求めていますか?
営業組織の最初の立ち上げメンバーの一員として、患者さんへの貢献、自身および会社の成長を実感できる環境で活躍できる機会はめったにありません。新しいことに果敢に情熱を持ってチャレンジできる“人財”に応募していただきたいと考えています。
■患者さんからの声が支え
──ここからは坂本社長を中心に、社員の皆さんのリアルな声を伺います。
社長:私は昨年11月に入社したばかりです。これからできるだけ社員の意見に耳を傾け、理解したいと思っています。今日は会社の魅力や働きがいなどについて、聞かせてください。
佐藤:皮膚科領域に特化していることがユニークだし、そこに集中できるのが大きな魅力です。皮膚症状の改善は、医師はもちろんですが、患者さん自身も見た目で効果を実感できますので、実際どこまで改善できたか、どのくらい満足されたか、製品の貢献度がわかりやすいと思います。ご処方いただいた医師を通じて、患者さんから「日常生活が変わった」という声を聞くと、期待に応えられたうれしさに「よし、やった!」と思いますよね。
社長:患者さんからの声は、本当にうれしいですよね。佐藤さんだけでなく、全社員が、患者さんの思いをいつも念頭に置いて働いていることが、日ごろから伝わってきます。
菊池(千):私もそう思います。社員は皆、皮膚疾患を抱えた患者さんに貢献したいというゴールに向かって、集中して取り組んでいる印象があります。全員がチームになって皮膚疾患と向き合う姿勢を強く感じます。
■チームで仕事に向き合うことを前提に
社長:レオ ファーマは、チームで仕事をすることを前提としています。一人ひとりのスキルや能力を持ち寄って、サポートし合いながら大きな成果をつくり上げることが大切。一匹狼的な人よりも、チーム活動に貢献できる人がふさわしい“人財”といえるでしょう。皆さん、チーム力の高さを実感することはありますか?
吉田:それはすごく! 私は、MSL(メディカル・サイエンス・リエゾン)として入社した当時は不安でしたが、MSL研修プログラムが組まれているうえ、先輩の心強いサポートがあってスキルアップが早かったです。MR(医薬情報担当者)とMSL職の明確な違いを説明できないような私でしたが、今では先生方とのディスカッションを楽しいと思えるまでになりました。
■懇親会で喜びを分かち合うアットホームさも
吉田:社員一人ひとりの専門性が高く、自分の得意分野でチームに貢献し、不得手と感じる部分は他のチームメンバーがサポートをしてくれる体制が自然にできています。「これをサポートしてくれませんか?」と素直にお願いできる環境が整っているので、入社時の不安はすぐになくなりました。
菊池(千):私は仕事が一段落すると、チームで喜びを分かち合えて達成感がより大きいです。お祝いの懇親会で皆がワイワイやっていると「この仕事をして本当によかった」と思うことも。ワーク・ライフ・バランスが整っていることが、働きがいにつながっています。
社長:懇親会、いいですね。小さい組織ならではのアットホームさがあります。仕事だけでなく、プライべートもバランスよく充実させてほしいと私も思っています。
■新たなフィールドにチャレンジして
社長:レオ ファーマは、新たなチャレンジを応援する姿勢を大切にしています。皆さんは、いかがですか?
佐藤:小さい組織でマンパワーが限られている分、年齢や入社年数に関係なく責任のある仕事を任せてもらえます。それが、モチベーションにつながっていますね。入社して2年ほどですが、製品の特性やメリットを正しく市場に広げていくために、実際の現場に同行して現状を確認したり、課題を抽出して具体的な製品メッセージや戦略を考えたりします。ときに演者の先生とご講演内容について打ち合わせをすることも。多岐にわたってチャレンジしているので、日々とてもいい刺激を受けています。
菊池(千):私は英語を駆使し、デンマークやアメリカのスタッフとオンライン会議などでコミュニケーションをとりながら仕事をしています。自分の意見を主張する場面が多く、とてもエキサイティングな日々。入社時には想像もつきませんでした。新たなフィールドにチャレンジする機会がとても多いと感じます。
菊地(亜):それ、私も共感します。レオ ファーマは、他部署への配置転換や出向が珍しくありません。私自身も臨床開発業務の枠を超えて、製品のプログラムマネジメント業務にチャレンジさせてもらいました。「臨床開発しか経験がないのに大丈夫?」と不安でしたが、吉田さんと同様に、先輩や同僚がサポートしてくれて。失敗を恐れずにチャレンジさせてくれる会社なので、「次はどんなことができるだろう」と向上心がわいてきます。この期待感が、働きがいに直結しています。
■柔軟な勤務スタイルで働きやすさも
社長:菊地さんは、1年間の育児休暇中ですね。
菊地(亜):はい。数年前に日本支社で初めて産休・育休を取得しました。上司や人事が親身になって相談に乗り対応してくれて、同僚の理解と協力も得られました。今回も安心して復帰できる環境をつくってもらったので、とても感謝しています。
菊池(千):ここ2年ほどで在宅ワークが推奨されていますが、レオ ファーマでは、それ以前から当たり前でした。常に柔軟な勤務スタイルが提案されていて、社員の働きやすさも考えられている会社だと思います。
社長:一人ひとりの思いを聞いてみて、さらに自己実現ができる会社として伸びしろがあると強く感じました。パイオニアとして活躍できる優秀な営業メンバーが集まれば、レオ ファーマはさらに成長を遂げるに違いありません。これからも、社員とともに歩みを止めずに進んでいきたいと思います。
※2022年6月1日公開時点の情報です
提供:レオ ファーマ株式会社