R.E.M.が2011年に解散して以来初めて、元フロントマンのマイケル・スタイプが新しい音楽を世に出した。独創性に富んだ同インディ・ロック・バンドの要素を汲みつつも、インストである同曲は、スタイプが過去30年以上にわたりコラボしてきたプロデューサー/監督、トム・ギルロイの映画『ザ・コールド・ランズ(The Cold Lands)』で使用されている。
共鳴音や完璧なビート、そしてドラマチックなシンセサイザーが、滝のシーンに合わせてフィーチャーされる同曲。キーボードとエレクトリック・ドラムを演奏しているスタイプは、「もしシンガーがいたとしても、それは私ではなかっただろう……今はやりたくないというだけなんだ」と、自身のボーカルを加えるつもりはなかったことを認めており、さらに「この曲はみんなが私に望むものとは違うが、私が提供したいと望んだものなんだ」と話している。
なお、同曲は今回のプロジェクトに対するスタイプのインタビューが掲載された米ニュースサイト、Salon.comの“ENTERTAINMENT”ページにて聴くことができる。
今後もこのようなプロジェクトをやっていくのかとの問いに、“わからない”と答えるスタイプ。R.E.M.の解散についてはわだかまりがないようで、近い将来、再結成のようなことも考えていないという。