シンガーソングライター Superfly(撮影/神藤剛)
シンガーソングライター Superfly(撮影/神藤剛)
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 4年半ぶりとなるオリジナルアルバム「0(ゼロ)」ではほぼ全曲の作詞作曲を担当した。朝ドラ「スカーレット」でもおなじみの伸びやかな歌声には、どんな思いが込められているのか。

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──今月リリースされたアルバム「0(ゼロ)」には、放送中の朝の連続テレビ小説「スカーレット」の主題歌である「フレア」も収録されています。

 私が思っているよりも幅広い世代の方が習慣的に聴いてくださるんだろうな、ということは意識していました。曲を聴くことで初めてSuperflyという存在を知る、という方もいるかもしれない。

 なので、普段は「パワフル」というイメージを持たれやすいのですが、それよりも自分のなかにある柔らかい部分や優しい部分をうまく表現できればいいな、と。みんなが口ずさめる曲にしたい、とも考えていたので、リズムを強調するというよりは、メロディーに乗せても言葉がきちんと聴こえてくるよう意識しました。物語の邪魔はしない、でもうまくバトンを渡せるような導入になるように。

──アルバムの収録曲を見ると、ドラマやCMのタイアップの依頼も多いことを改めて感じます。

 ドラマの主題歌として曲をつくるのは、苦手だった時期もあるのですが、いまはとても助かっていて。「なんでも好きにつくっていいよ」と言われると、どの引き出しを開けていいのかわからないところもありますが、依頼を受けることで「今回はこの引き出しを開けていいんだ」と思える。“引き出しを開けるきっかけ”をつくってもらえるのでラッキー、と(笑)。

「Gifts」(2018年)は、全国学校音楽コンクールに挑む中学生のためにつくった曲ですが、そもそも自分以外の人が歌うという設定で書いたことはなかったので、普段とは違う脳が刺激され、思いやりを持ってつくることができた気がします。“自分のものではない”という感覚は新鮮でしたし、「誰かと共有するものをつくっているんだ」と思えることも面白かったです。

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