頭をフル回転させて、本人たちも充実感でいっぱいの表情を浮かべていたのが印象的でした。
たくらみキッズが作った五七五の一部をご紹介したいと思います。
・ミドリガメ ちいさいけれど くいしんぼ【ミシシッピアカミミガメ】
・かわいそう カエルのために やってきた【アメリカザリガニ】
・なつにがて ウーパールーパー がい(害)はなし【ウーパールーパー】
翌週の授業は時間いっぱいポスター制作にあてることに。各自家で集めてきたイラストや写真もたくさんあるようで、たくらみキッズのやる気が十分に伝わってきます。
とは言え、その勢いのままいきなり模造紙に書き始めては、失敗したときの修正が大変です。
そもそも模造紙を縦に使うか?横に使うか? 一番伝えたいメッセージ(五七五)をどこに配置するか? 生き物の絵や写真をどのように見せ、それらの補足説明をどう表すか?
まずA3サイズの紙に簡単な設計図を書き、レイアウトのイメージを固めます。それが終わると、いよいよ制作作業に取り掛かります。
躊躇なく大胆な構図で迫る子がいるかと思えば、緻密にバランスを考えてデザインする子がいたり。
実際のスナップ写真をふんだんに使う子がいるかと思えば、手描きイラストにこだわる子がいたり。
模造紙の限られたスペースのなかにそれぞれの個性が浮かび上がってきます。
途中、慣れないポスターづくりに少してこずる場面もありましたが、子どもたちは集中力を発揮し、怒涛の巻き上げを見せてくれました。
「ふう、やっとできた……」
何かを作り上げたという経験は今後の彼らにとって大きな糧になることでしょう。プロジェクト発表会で保護者の方にポスターを見てもらうのが楽しみですね!
※AERAオンライン限定記事
○山田洋文(やまだ・ひろふみ)/1975年生まれ、京都府出身。教育家。神戸大学経済学部卒。独立系SIerのシステムエンジニアを経て、オルタナティブスクール教員に。2016年4月、京都市内でプロジェクト学習に特化した探究塾の探究堂(http://tanqdo.jp/)を開校。探究堂代表、認定NPO法人東京コミュニティスクール理事。
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