横浜流星(よこはま・りゅうせい、右):1996年、神奈川県生まれ。「烈車戦隊トッキュウジャー」(2014年)で注目を集める。映画「愛唄─約束のナクヒト─」「チア男子!!」、ドラマ「初めて恋をした日に読む話」「あなたの番です」などに出演[hair & make up 永瀬多壱(ヴァニテ)、styling 伊藤省吾(sitor)、costume ミッソーニ(三喜商事)]/飯豊まりえ(いいとよ・まりえ):1998年、千葉県生まれ。2012年に俳優デビュー。映画「惡の華」が9月27日公開。10月から初舞台タクフェス第7弾「流れ星」に出演。来年1月には主演映画「シライサン」の公開も控える[hair & make up 坂手マキ(vicca)、styling 真壁いずみ、costume ロエベ](撮影/山本倫子)
横浜流星(よこはま・りゅうせい、右):1996年、神奈川県生まれ。「烈車戦隊トッキュウジャー」(2014年)で注目を集める。映画「愛唄─約束のナクヒト─」「チア男子!!」、ドラマ「初めて恋をした日に読む話」「あなたの番です」などに出演[hair & make up 永瀬多壱(ヴァニテ)、styling 伊藤省吾(sitor)、costume ミッソーニ(三喜商事)]/飯豊まりえ(いいとよ・まりえ):1998年、千葉県生まれ。2012年に俳優デビュー。映画「惡の華」が9月27日公開。10月から初舞台タクフェス第7弾「流れ星」に出演。来年1月には主演映画「シライサン」の公開も控える[hair & make up 坂手マキ(vicca)、styling 真壁いずみ、costume ロエベ](撮影/山本倫子)
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映画「いなくなれ、群青」は9月6日(金)全国ロードショー。配給はKADOKAWA/エイベックス・ピクチャーズ (c)河野裕/新潮社 (c)2019 映画「いなくなれ、群青」製作委員会
映画「いなくなれ、群青」は9月6日(金)全国ロードショー。配給はKADOKAWA/エイベックス・ピクチャーズ (c)河野裕/新潮社 (c)2019 映画「いなくなれ、群青」製作委員会

 河野裕のベストセラー小説『いなくなれ、群青』が映画化された。今回が初共演となった横浜流星と飯豊まりえだが、子ども時代からの知り合いだったという。そんな関係の二人がお互いの過去や将来について語り合った。

【映画「いなくなれ、群青」の場面写真はこちら】

*  *  *

 映画「いなくなれ、群青」は「自分の居場所」もテーマになっている。二人が自分の居場所だと感じられた作品は何だったのだろうか。

横浜:そもそもこの世界で生きていこうと決めた作品が「烈車戦隊トッキュウジャー」という戦隊ものでした。そこで1年間作品と芝居に向き合って、学校のようにたくさん学んだんです。芝居とは、人とモノを作るとは、こういう感じなんだと知って楽しいと思えた。そのタイミングがちょうど高校2年生から3年生。大学進学も考えていましたが、今やりたいものはなんだろうと考えた時に芝居だって気づいた。それで、この世界で生きていこうと覚悟を決めたんです。それからは、ここが僕の居場所だと思っていますね。

飯豊:私は毎回毎回新しい作品に入るたびに不安になるんです。でも、毎回作品で、今の道で間違ってないんだなと思わせてくれる出会いがある。つい忘れちゃうんですが、もともとは自分でこの世界に入ろうと9歳の時にオーディションを受けたんです。その時点で私は芸能界で頑張りたいと思っていたので、そこは変わりません。辞めたいと思ったことは一回もありません。向いているのかなぁ、自信ないなぁ、という不安は所々で出てきちゃうんですけど、好きでやっています。

横浜:僕も辞めたいと思ったことはありませんね。親とも相談してこの仕事で生きていくと決めましたし。(世界大会で優勝したこともある)極真空手も籍はありますが、自分が一度決めたことを取り消したくなかったから。

飯豊:将来はどう考えているんですか。

横浜:ヒゲの似合う男になりたい。

飯豊:言ってましたね。まだ無理だね、と話してたけど(笑)。

横浜:でも、息の長い役者になっていたいですね。10年先、20年先も芝居ができていたらいいな。

飯豊:本当に! まだお芝居をしていない時に出会った私たちが、お互いいろんな経験をして、この映画で初めて一緒にお芝居できた。今回それが一番嬉しかったです。経験をずっと積み重ねて、またいつか共演できたら素敵ですね。

AERA 2019年9月9日号より抜粋

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