日本語の文面は、「令和時代のインターネットは新しい経営陣がひっぱっていきます。今後ともなにとぞ変わらぬご支援のほどをよろしくお願いいたします。皆様方のご健勝とご多幸を心からお祈り申し上げ略儀ながらメールをもって退任の挨拶とさせていただきます」と結んで終わっている。

 だが、英文は最後のくだりが少々異なる。

 It has been a pleasure working with you and I hope that our paths will cross again.

 あなたと働くことは喜びでした。私たちの進む道が、いつかまた交わりますように--。

 自らが進めてきた独自路線を捨て、ソフトバンクとの融合や金融サービスへの傾斜を進めようとするヤフー。「あなた」が指すのは、自分が目指したのとは違う「道」を進み始めたヤフー社員たちなのではないか。そう感じるのは、深読みしすぎだろうか。(編集部・上栗崇)

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