国内外の企業や個人と「横のつながり」を持てるメリットもある。WeWorkは23カ国の70都市以上に拠点があり、例えば日本の利用者が他国で事業展開を考えている場合などは事業に協力してくれそうな利用者をWeWorkの担当者が紹介してくれる。前出の男性も以前、スタッフを通じて他の企業からサービスの相談を受けたという。
「自分たちのネットワークだけでは会えない国内外の事業者とつながれる環境は、他にはあまりないと思います」
同じく4月にオープンした「LIFORK(リフォーク)大手町」(東京・大手町)、“LIFE”と“WORK”をかけたネーミングのシェアオフィスで、秋葉原にも同時にオープンした。運営するNTT都市開発商業事業部の大崎貴浩さん(30)は「単なるスペース貸しではなく、お金を払ってでも行く価値のある場所にしたい」と話す。
これまでは個人をターゲットにしていたが、今後は企業の利用者を増やしていく予定だ。
「まだ発展途上ですが、仕事プラスαのつながりを自然発生させられる場所にしていきたいです」(大崎さん)
(編集部・小野ヒデコ)
※AERA 2018年9月17日号