最大9連休になる今年のゴールデンウイーク。行動制限なしのゴールデンウイークは3年ぶりということで、海外旅行者数は前年比400%と激増し、人気の旅行先はハワイだ、ということは、4月20日に配信した記事 ハワイでは「横断歩道でスマホ」は条例違反! うっかり破ると罰金が科される現地ルール でも報じた。
ハワイは言うまでもなく50あるアメリカ合衆国の州の一つだが、独立した国として存在していたころのハワイをご存じだろうか。発売されたばかりの『ハレ旅ハワイ』から、ハワイ王朝の歴史を振り返りたい。
ハワイ諸島には古くから、ポリネシア人が暮らしていた。そこに1795年、ハワイ王国を建国した人こそ、童謡「南の島のハメハメハ大王」のモデルにもなった、初代カメハメハ大王。彼は風貌にも体力にも秀で、人の心をつかむカリスマ性に優れた天才だったとされる。その死後、ハワイ王朝は8代約100年にわたってこの南の国を統治していた。しかし、やがて欧米の文化が流入し、最終的にはアメリカ人入植者によるクーデターで、滅びてしまった。
初代カメハメハ大王から、王朝の最後を目撃した悲劇の王女まで、ハワイ王朝100年を彩る主要人物はこの6人だ。
初代カメハメハ大王
ハワイ王国の建国者で初代国王。ハワイ島のカパアウで生まれた。武術にたけ、知力に優れ、多くの人に愛された英雄。秀でた外交手腕によって独立を守り続けた。その功績をたたえる銅像は、ハワイ諸島に3体、ワシントンに1体の計4体。偉業を記念した祝日も制定されている。この人なしに今のハワイは生まれなかった
カメハメハ大王3世
初代カメハメハ大王の息子であり、王朝3代目の国王。2代目の急死後、10歳で即位した。欧米による侵略の危機にさらされるなかで憲法を制定し、ハワイを立憲王国としたほか、首都をホノルルに遷都。近代国家の体裁を整えた。ハワイ初の学校も建設し、文字を持たなかったハワイはこの30年で世界有数の識字率を誇る国になった。