全国の市場や倉庫でも広く使われているターレーだが、築地市場では、三菱ロジスネクスト(京都府長岡京市)社製の「エレトラック」という車種が人気だ。青果や工業製品などと違って、氷や水が不可欠な鮮魚を扱う魚市場を悩ませてきたのはターレーのサビ。そのサビ対策に他社に先駆けて取り組み、04年に発売した「防錆仕様」のモデルだ。1台あたり、122万1千円。
もし、ターレーなしで買い付けに回るとしたら?
「リヤカーのように、荷台を人力で引いて運搬することになる。大変ですよ」(皆川さん)
築地市場は今年10月、江東区豊洲に移転する予定だ。新市場でもきっと、ターレーは走る。(編集部・小野ヒデコ)
※AERA 2018年1月29日号