これまた余計なことをしてくれるもんで。これじゃ24時間、電気も使えない。スマートメーターに仕事を奪われ、見かけなくなった検針のおばさんと2人、抗議デモでもしようかしら。

 前出の『サイバー犯罪入門』によると、もしもスマートメーターがハッキングされれば、家中の電化製品が根こそぎハッキングされたも同然。本では、こんな事態も予測されていた。

「例えば、猛暑日に、ランサムウェア(身代金要求マルウェア)でどこかの家の電力を停止させてしまう。そして、『電力を復旧してほしければ、ビットコインで1万円払え』と要求する。(中略)一括でハッキングしてしまえば、一日で70億円の“売り上げ”も見込める」

(ライター・福光恵)

AERA 2017年12月11日号より抜粋