「スター・ウォーズ」シリーズ最新作の公開まで約2カ月。起用されたのは、長編はこれが4本目だが幼少時から大ファンだった、という監督だ。インタビューで、「ずっと秘密だった」という制作過程を語った。
日本時間10月10日、「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」の最新予告編が公開された。4月公開の「予告編の予告編」ではストーリーはほとんどわからなかったが、今回は、覚醒する少女レイと、彼女に背を向ける「伝説のジェダイ」ルーク・スカイウォーカー、逆に手を差し伸べる「ダークサイド」のカイロ・レンの姿が映し出され、究極の選択を暗示する場面に歓喜したファンも多かったようだ。
先立つこと1カ月。9月に来日したライアン・ジョンソン監督はこう切り出した。
「ずっとシークレットで映画を作ってきたから、インタビューはうれしいよ。話せないことばかりだけど」
準備期間を含めると制作には約3年半かかったという。
「公開するころには4年近くがたつことになるから、僕にとっては大学に通うような感覚。人生最良の時間だったよ!」
巨額の制作費がつぎ込まれた大作だ。プレッシャーはなかったのだろうか?
「脚本を書く前は恐ろしかった。でも、早い段階で『他の人のためではなく自分が見たいと思う話を考えよう。いい映画にするにはそれしかない』と決めてからは、書くのが楽しかった」
シリーズ1作目が封切られた当時は3歳半。父が車で映画館に連れていってくれた。
「映画自体の記憶はないけど、コロラド州の田舎で育った僕は家の庭でよく、フィギュアと宇宙船を手に『スター・ウォーズ』ごっこをした。一人で勝手にストーリーを考えてね。クリエイティブな原体験かな。こんな思い出もあるから、僕ら世代にとって『スター・ウォーズ』はただの映画以上の存在なんだ」
一番好きなキャラクターはルーク・スカイウォーカー。
「普通の若者が人生のアドベンチャーに抜擢(ばってき)される。そんなルークには共感できた。ハン・ソロはクールすぎたね(笑)」