「『なぜ連絡が遅いのか』とか、相手を咎める『質問系』の投稿は、全体の雰囲気を悪くするし、見ていて不快。グループで不快に思う人がいるのは嫌です」

 もともと一人の時間を大切にするほうで、「ツイ廃(ツイッター廃人)」を自認している。朝起きて鳥の鳴き声がうるさければ、「マジ勘弁」「寝かせてくれよ」といった具合に、その時の思いを日に100件ほど書き込む。「いいね」を期待するのでなく、呟くだけ。素を呟けば、ストレスが減っていく。

 高校時代、頻繁に呟いたために、クラスメートからフォローを外された経験もあるが、「お互いの自由だから、かまわない」。オンライン上のマイルールも決めている。

「特定の個人を傷つけるツイートはしない。自分がされたら嫌なことも、確実にしない」

 とはいえ、人と人との関わりだ。時に無言の同調圧力や場の空気が席巻することもある。都内の大学3年の男子(20)は、1年時にこんな経験をした。全部で30人ほどの学科のグループLINEに、自身がマイクロソフトやアップルをどう考えるか、長文を3本投稿した。

「翌日、『うるせえよ』というレスがあり、グループを退会させられました」

 数日後、グループに復帰し、「退会させて何になるのか」ともう一度長文を投稿した。

「また、退会させられました。半年以上そのままにしていましたが、学科の必要な情報も回ってこないと気づいて、友人に頼んで復帰させてもらった。以降は、投稿せず見るだけです」

 退会させる感覚は、「わからないではない」という。他愛のない雑談やスタンプのやりとりに慣れていたなら、自身の発言が異質に響いたとは思うからだ。

「グループの複数人がそう感じて、自然と退会させる流れになったんだと思います」

 当初はモヤモヤし、学科では「変わった奴」とタグ付けされていると思うが、学科の友人もできた。今は何より共に学ぶゼミ仲間との人間関係が大切だ。

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