晩婚化が進み、生涯独身を貫く人も増えてきた昨今。結婚は必ずしも人生に必要ではない、と考える男性は増えている。アエラが実施した20~40代の独身男性意識調査によると、「結婚したい」と答えたのは40.9%に過ぎなかった。また、晩婚化、未婚化のデータもある。

 男性の平均初婚年齢は、2007年に30歳を超える30.1歳を記録、11年には30.7歳まで上昇。50歳までに一度も結婚したことがない生涯未婚率も、男性の場合、00年は12.57%だったのが10年には20.14%にまでなった。実に5人に1人が「生涯未婚」となった。

 これらデータには、ある種の必然があると指摘するのは、『男性学の新展開』の著書がある武蔵大学助教の田中俊之さん(男性学)だ。

「日本では20代の『適齢期』では女性より男性が1975年から多くなり、最近は20万人以上男性が多い。男性と女性がそれぞれ『誰でもよい』と考えたとしても同世代では相手を見つけることができないのですよ」

 じぇじぇじぇ! それなら記者に彼女がいなくて結婚もできなかったこともうなずける。

AERA 2013年12月23日号より抜粋