「実は10年ほど前、徳洲会に具体的な『石原新党』立ち上げ計画があったのです。当時、石原都知事は都立病院改革を掲げていて、いくつかの病院を徳洲会が買収するという話が出ていた。その資金調達をしたのが、香港在住の日本人ファンドマネジャーX氏。彼はドイツの銀行から買収資金を引っ張る話をつけた。そのスキームは、徳洲会が600億円の融資を受け、30億円をプールして石原新党の設立資金にする、というものでした」

 と語るのは、あるファンド関係者だ。当時を知るジャーナリストも、こう証言する。

「虎雄氏は奄美群島・徳之島出身、X氏は鹿児島の離島出身で気脈の通じるところがあったのでしょう。新党資金として1人1億円で総額50億円でも30億円でも出せば、かなりの勢力がつくれるということで、具体的に語られていましたよ」

 もっとも、

「カネを引っ張るためには新党の実現性の確証が必要だった。それで、知り合いのつてで、小沢一郎氏の懐刀として知られる平野貞夫元参院議員に相談することになったのです」(先のファンド関係者)

AERA  2013年12月30日-2014年1月6日号より抜粋

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