林:今、「橋田賞」が非常に権威あるものになって、脚本家の方々や俳優の方々が欲しがってますけど、その運営費用を再放送とかで補ってるんですね。
橋田:はい。私は作品をテレビ局に買い取られるのがイヤなんです。NHKでもどこでも、絶対売らないです。「買い取られてたまるか」みたいな。そんな姿勢を続けていたら、今、再放送されると原稿料の半額が入ってくるんですよ。
林:ほぉ~。それは大きいですね。
橋田:それから、作品とテレビ局との契約もしないんです。契約したらだいぶ金額が高くなるんですけど、途中で降りられないじゃないですか。私は降りる自由が欲しいから、絶対契約はしないんです。
林:「おしん」なんていまだに稼ぎまくってるじゃないですか。
橋田:はい。でも、NHKは安いですから(笑)。
>>【後編/橋田壽賀子、友達は「ほんとに欲しくない」 断言するワケ】へ続く
(構成/本誌・松岡かすみ 編集協力/一木俊雄)
※週刊朝日 2020年2月14日号より抜粋
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