
雅子さまが17年ぶりに出席したことで注目を集めた1月16日の「歌会始の儀」。
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直前まで出席も危ぶまれていたが、披講されたのは、被災地復興のために活動する若者に希望を見出す和歌で、皇后としての存在感をにじませた。
一方で、ひそかな視線を集めたのが、秋篠宮家の長女、眞子さまの和歌だ。
望月に月の兎が棲まふかと思ふ心を持ちつぎゆかな
幼いころに聞いた、月にウサギが住むという伝承。年を重ねるごとに、想像力が乏しくなることへの寂しさと、豊かな想像力をいつまでも持ちたいという憧憬(しょうけい)を込めた和歌だ。
元宮内庁職員の山下晋司氏がこう話す。
「月をお詠みになった心の内はわかりませんが、あれこれと思うひとはいるんだろうな、と感じました」
思いおこされるのは、2017年9月3日の眞子さまと小室圭さんの婚約内定をひかえた記者会見だ。
互いを太陽と月にたとえ、小室さんは眞子さまへの思いをこう話した。
「ある日、夜空にきれいな月を見つけ、その時思わず宮さまにお電話をいたしました。その後もきれいな月を見つけますと、うれしくなり、宮さまにお電話をおかけしています。宮さまは私のことを月のように静かに見守ってくださる存在でございます」
もともと眞子さまは、母の紀子さまの教育方針で幼いころから、佳子さまと遊びながら自然と和歌を詠むことに親しんできた。
眞子さま自身、雪などの自然や動物など四季の情景をたびたび詠んでおり、月も眞子さまらしい題材だ。
「『望』の題で、『望月』が選ばれることは多く、珍しい歌ではない」(歌の専門家)との見方はあるものの、
眞子さまにとって月が、大切な思いが詰まった存在であることは確かだ。
おりしも、昨年11月に父の秋篠宮さまが、婚約延期を発表して2年となる今年の2月に、「何らかのことは発表する必要がある」と発言していた。