鈴木おさむ/放送作家。1972年生まれ。高校時代に放送作家を志し、19歳で放送作家デビュー。多数の人気バラエティーの構成を手掛けるほか、映画・ドラマの脚本、エッセイや小説の執筆、ラジオパーソナリティー、舞台の作・演出など多岐にわたり活躍。「ママにはなれないパパ」(マガジンハウス)が好評発売中
鈴木おさむ/放送作家。1972年生まれ。高校時代に放送作家を志し、19歳で放送作家デビュー。多数の人気バラエティーの構成を手掛けるほか、映画・ドラマの脚本、エッセイや小説の執筆、ラジオパーソナリティー、舞台の作・演出など多岐にわたり活躍。「ママにはなれないパパ」(マガジンハウス)が好評発売中
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鈴木おさむオフィシャルブログから
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 放送作家・鈴木おさむ氏の『週刊朝日』連載、『1970年代生まれの団ジュニたちへ』。今回は大島美幸結婚して16年続けてこられたことについて。

【16回目の結婚記念日を迎えた鈴木夫妻の写真はこちら】

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 僕の妻は森三中の大島美幸という芸人なのですが、2002年に結婚して、先日、16回目の結婚記念日を迎えることができました。16年っていうと、高校2年生。結構長い。僕らと同じ年に結婚した有名人も何組かいましたが、別れた人も多い。結婚して16年ってなかなかのベテラン夫婦の域に入ってきたかなと思ったりもしますが、うちの父と母が結婚50年と聞くと、まだまだですよね。

 よく、いろんな場で「結婚したい」みたいなことを言う人がいますが、僕は基本、結婚はあまりお勧めしません。「この人と一緒にいたい」というのであればいいですが、「結婚=幸せ」という言葉を口にする人には疑問しかわかない。自分の両親がめちゃくちゃ幸せそうな場合はそれもありますが。日本の離婚率は今、3組に1組。実際にハンコを押して離婚するというのはかなりのパワーがいります。そう考えると、離婚を考えている人は50%近くはいるわけで、まあまあ離婚も頭に入れている人まで入れると、70%くらいいるんじゃないかと思います。会社の中でも、結婚して10年以上たってる人で「俺、結婚して幸せだわー」とか「私、本当に旦那のこと今でも好きでー」とのろける人はほぼいないでしょう。いたらそいつは「イタい」と言われるでしょう。ほぼ奥さんや旦那さんの愚痴・不満で溢れています。そして不倫している人たちの多さ。そういう現実があるのに、なぜ「結婚したい」なんて言葉を口にするのか意味がわかりません。

 僕は本当に結婚できてよかったと心から思っています。交際0日という普通の人があまりしない仕方で結婚してしまいましたが、やはり僕は妻の生き方や仕事に対してリスペクトの気持ちがあります。お互いにリスペクトする気持ちがないと、夫婦って長続きするのは難しいんじゃないかなと思う。

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