岩合光昭 (c)Iwago Photographic Office
岩合光昭 (c)Iwago Photographic Office
この記事の写真をすべて見る
撮影/岩合光昭 (c)Iwago Photographic Office
撮影/岩合光昭 (c)Iwago Photographic Office

 動物写真家・岩合光昭さんが見つけた“いい(こ)”を紹介する「今週の猫」。今回は、スリランカ・ピンナワラの「おそろい猫(にゃん)」です。

【今週の猫の写真はこちら】

*  *  *

 象の孤児院があることで知られるスリランカ中部の町。川には毎朝、子象や34 歳になるメス象が沐浴に訪れる。体高2メートルを優に超すその巨体の脇を通り、 体高20センチにも満たない黒猫が川へと下りてきた。

 川の石を軽快に跳んでいく猫。パトロールも兼ねているのだろう、あたりを見回しながら中ほどまで来ると、水を飲み、石の上で休息を取る。その佇まいがなぜか象とそっくりで、鼻を付けてやりたくなった。いつも顔を合わせていると振る舞いまで似てくるものかと、ひとり微笑む。

デジタル岩合
http://www.digitaliwago.com/

※週刊朝日2018年10月12日号