岩合光昭 (c)Iwago Photographic Office岩合光昭 (c)Iwago Photographic Office

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撮影/岩合光昭 (c)Iwago Photographic Office撮影/岩合光昭 (c)Iwago Photographic Office

 動物写真家・岩合光昭さんが見つけた“いい(こ)”を紹介する「今週の猫」。今回は、ブラジル・パンタナールの「カピバ猫(にゃ)」です。

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 日本の本州ほどもある大湿原パンタナール。一年の半分は水に浸される地は人の侵入が限られ、カピバラやジャガーなど数多(あまた)の野生動物が生息している。

 北部のロッジに、一匹のオス猫が居着いたのは数年前のこと。隣の人家は数十キロ先という場所なのに、どこからか突然現れた。珍しい野鳥の宝庫でもあるため、最初オーナーは危惧するも、彼は鳥には無関心、人に擦り寄る。ハロルドという名までもらって、今ではすっかりマスコット。カピバラよりも見事に、ヒトと“共生”するのだった。

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週刊朝日  2018年10月5日号