「今の順位じゃ森続投は厳しい。だけど小笠原かというと『うーん』となる。2軍で大型連敗していましたし、ファンから何で生え抜きOBじゃないのかと言われます。その隙間を縫って落合復帰もなくはない」(前出の中日新聞関係者)

 不思議なのはなぜ生え抜きのOBが監督に就任しないのか。立浪、山本昌、山崎武司といった名前が浮かぶが、落合、谷繁、森と“外様”が続いている。

「決めているのは白井オーナーで、OBが嫌なんじゃなく、亡くなった星野仙一さんが嫌なんです。だから星野監督時代の選手も嫌だとなる。星野さんの後ろ盾は加藤巳一郎元オーナーで、白井さんは加藤派ではなかったし、星野さんも白井さんになびかなかったらしい。だから『星野に一泡吹かせられるやつは?』という流れで、2004年に落合さんを監督にした。白井さんからすれば、自分に懐いて結果を出した落合さんが可愛くて仕方ない」(同)

 生き方が“オレ流”と言われる落合氏だが、復帰できるかどうか、人事はやはり上司次第のようだ。(本誌・渡辺勘郎)

週刊朝日  2018年9月7日号