「レギュラーから外されてしまって…。昨年の優勝メンバだった千丸さん(現・駒大)には、同じポジションとして、よく面倒見てもらっていたので、千丸さんのあとを継いで結果を出したかったんですが…」

 1年間、懸命に練習を続けてきたが、今夏もレギュラーとしてプレーすることは叶わなかった。

「悔しかったですが、自分の役割を全うすることに徹しました。代打・代走、その一回のチャンスのためにできることを磨いてきました」

 花咲徳栄は、追い詰められた9回、2点を返し、なおも2死満塁。勝ち越しのチャンスも、続く打者が空振り三振に終わり、優勝候補対決は、横浜に軍配が上がった。島崎君は最後にこう話した。

「仲間たちと競い合いながらながらやってきた高校野球の日々は、苦しかったけれど、よい3年間でした。大学でも野球を続けたいです」
(本誌 田中将介)
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