ベルギー戦の後半、2点目のゴールを決め喜ぶ乾(左) (c)朝日新聞社
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世界で最も稼ぐスポーツ選手 トップ10(週刊朝日 2018年7月20日号より)
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 サッカー・ワールドカップ(W杯)で、前評判の低かった日本代表がベスト16に進出し、大会を大いに盛り上げたが、活躍した選手らの“市場価値”が高騰しているようだ。世界のスポーツ選手の個人収入を見ても、サッカー選手が上位に食い込み、サッカー界を巡る巨額マネーの動きにも注目が集まっている。

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 ドイツの移籍情報サイト「Transfermarkt(トランスファーマーケット)」には、世界のサッカー選手の市場価値が掲載され、日本代表選手の推定市場価格も示される。

 推定市場価格とは、成績や移籍金などを精査し、選手の価値を算出したもの。サイトは7月6日時点の評価で、W杯の活躍が反映されていないが、大会前の予想をひっくり返した日本代表の市場価格が上がるのは間違いないだろう。

 サッカーライターの木崎伸也氏がまず名前を挙げたのが、MF乾貴士(スペイン・ベティス)だ。

「点を取った選手は市場価格が上がります。2得点の乾選手は現状から9億~12億円まで上がってもおかしくないでしょう」

 国内外のサッカー選手の代理人を務める良藤辰夫氏は、DF昌子源(鹿島アントラーズ)に注目している。レギュラー陣で唯一のJリーグ所属だ。

「昌子選手はものすごい伸び代があります。海外リーグ未経験の国内組であり、今大会では総じてミスは少なく、1対1の強さ、足元の技術、遠くを見る視野が良かった。視野については最も求められている能力で、ヨーロッパのスカウトは確実に見ています。興味を持ったクラブチームが多いのではないでしょうか」

 木崎氏はこう評価する。

「今回の活躍で3億円まで上がるかもしれません。ただ、ヨーロッパには彼と同じポジションの有力選手がたくさんいます。25歳と年齢が高いので、条件面を譲歩すればチャンスがあるかもしれません」

 忘れてはならないのは、司令塔として攻撃の中心となった柴崎岳(スペイン・ヘタフェ)。木崎氏は、「柴崎選手はもともと市場価値が高くはなかったので、今回の活躍で3倍の6億円くらいまで上がるのではないでしょうか」。良藤氏は「所属チームとの契約が残っていますが、移籍金を払ってでも獲得に名乗り出るクラブチームがあるかもしれません」。

 一方で評価を下げた選手として、木崎氏が挙げたのは、あの選手だった。

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