人の頭部が見つかった民泊施設 (c)朝日新聞社
人の頭部が見つかった民泊施設 (c)朝日新聞社
この記事の写真をすべて見る
三田署から送検されるバイラクタル・エフゲニー・バシリエビチ容疑者 (c)朝日新聞社
三田署から送検されるバイラクタル・エフゲニー・バシリエビチ容疑者 (c)朝日新聞社

 兵庫県三田市の女性会社員の近藤早紀さん(27)が行方不明になり、大阪府や京都市でバラバラに切断された遺体が見つかった事件で、死体損壊・遺棄の疑いで逮捕された米国籍のバイラクタル・エフゲニー・ヴァシリエヴィチ容疑者(26)。鬼畜ともいえるその素顔と犯行の手口が明らかになってきた。

【送検されるバイラクタル・エフゲニー・バシリエビチ容疑者】

「バイラクタルは日本に何度も来日、両親も日本が好きで、日本人女性との結婚を夢見ていた。米国でもよく日本人に声をかけ、追いかけて来日したこともあるそうだ。殺害された近藤さんとの出会いは、『Tinder(ティンダー)』という出会い系のマッチングアプリ。位置情報サービスを利用し、自分の近くにいる人と知り合うことができるというアプリです。2人はここで知り合い、何度かSNSでやりとりし、近藤さんは大阪市東成区の民泊に誘い込まれた」(捜査関係者)

 バイラクタル容疑者は東成区を出た後、近藤さんの頭部などをバラバラにし、遺体をスーツケースに入れ、西成区の民泊に移動し、1週間ほど滞在。2月22日に逮捕された。

「バイラクタルは逃亡中、大阪、奈良など複数の民泊を同時に予約。そこを拠点に遺体を遺棄していたようだ。西成区の民泊に遺体を隠し持ち、そこから京都、大阪の島本町で遺棄。その間に奈良の民泊を予約した時、逮捕された。奈良に西成区で発見された一部の遺体を持ち出そうとしていた。防犯カメラ映像から、遺棄現場に比較的、迷うそぶりもなく、辿り着いていた」(前出の捜査関係者)

 一方、殺害された近藤さんは私立大学を卒業後、留学をしており、英語は堪能だったという。

「外国人を日本で観光案内するような仕事をしたいような希望もあったようだ。外国人が道に迷っていたら、自分で声がけして、助けてあげるような心優しい人。よく外国人の友人を自宅に招いたりしていた。アメリカの雑誌を、そのまま読んでいたくらいで、かなりの英語力だったと思います。会社でも、英語のことで困ったら、いつも近藤さんが呼ばれていました」(近藤さんを知る知人)

次のページ