俳優の草刈正雄(64)が、芸歴47年にして出した初写真集が好評だ。還暦を過ぎた「オジサン」がファースト写真集を出すのも、それが話題を集めるのも異例。人気の秘密を探るべく、本人に単独インタビューした。
――写真集『草刈正雄ファーストフォトブック』(双葉社)を書店の売り場で見たことは?
それは恥ずかしいからないですよ。もしかしたら置いてなかったらどうしようとかも考えたりね(笑)。
――撮影は順調でしたか?
モデルをやっていましたから、昔とったなんとかで。カメラマンの方が、のせるのがうまくてね、『うわー、いいですね!』『ありがとうございます!』と。昔の映画やスチールのカメラマンは怖い方も多くて、若いころはよく怒られました。だから『いいですね』なんて言われると、こっちもいい気分になります。楽しかったですよ。
――ダンディーな写真が満載です。
ダンディーだと思われているんですかね?家の中ではスーツよりステテコみたいなタイプなんですよ。見開きのアップを見て気が付いたのですが、私の目の色ってちょっとブルーなんですね。ほかの人には自分はこんなふうに映っていたのかと、意外でした。
――写真集には、素顔に迫るロングインタビューも掲載されています。
なんて答えたのかなぁ。実は照れくさくて、そこはまだちゃんと読んでいないんです(笑)。
――2016年のNHK大河ドラマ「真田丸」で演じられた真田昌幸役が視聴者に好評で、この写真集のきっかけにもなったと聞きました。
小学生からお年寄りまで手紙やブログへのコメントをいただきます。うれしいですね。特に若い人からの反応は、これまでなかったものですから。イベントで若い方から「草刈さーん!」「昌幸さーん!」と声をかけられることもあります。
ドラマの脚本を書かれた三谷幸喜さんは、昭和の時代にテレビが家庭に普及し始めた時のような、家族みんなで見るような番組にしたいとおっしゃられていました。まさにその通りになったなと感じています。