デビューしてから22年、ドラマ、舞台、トーク番組、音楽活動とマルチに活躍なさっている知性派イケメン俳優の藤木直人さん。7月7日からは主演の音楽劇「魔都夜曲」の上演が控えています。作家の林真理子さんが素顔に迫りました。
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林:ずっと若い女の子の憧れの的ですよね。大学生の娘に、「きょう、藤木直人さんにお会いするんだ」って言ったら、「えっ、すごいじゃ~ん」と驚いてましたよ。
藤木:あ、そうなんですか。デビューしてから年月も経ち、最近は「母がファンです」と言われることが多いので、そう言っていただくのはうれしいですよ(笑)。若い世代の方が知っていてくれているだけでうれしいです。
林:知ってますよ、もちろん。
藤木:芸能界って3年が一区切りというか、3年ごとに印象に残るような役をやらなきゃいけないなと思っているんです。「俺も若いときは黄色い声援を浴びていたこともあったんだけど、最近の若い子はそんな時代を知らないんだろうな」って(笑)。
林:私たちの仕事も同じですよ。3年に1回はベストセラーを出さないと、「あの人誰?」って言われちゃいますから。
藤木:室井滋さんがいろんな占師の方に話を聞くお仕事をなさっていて、ドラマでご一緒したときに「この人だけは本当にすごいから、見てもらったほうがいいよ」って紹介していただいたことがあったんです。その人に占ってもらったら、「60歳を過ぎてから、もう一回売れる」って言われたので、それを信じて頑張ろうと思って。
林:いまも十分売れてますけどね。60歳過ぎて売れるって何だろう。ハリウッド進出とか?
藤木:でも、「役者で」と言われたわけじゃないから、どんなことかわからないですよ。
林:そうだ、政治家かもしれない。知性派ですし。
藤木:バカがばれないように、クイズ番組にはなるべく出ないようにしてるので、そのおかげかもしれないですけど。
林:いやいや、藤木さんって、イケメンですごく頭がよくて高学歴というイメージをみんな持ってるから、これを政治に生かさない手はないと思いますよ。地元の千葉県知事なんかどうですか。森田健作知事のあとに。絶対いけますよ(笑)。
※週刊朝日 2017年5月26日号