籠池ファミリーのXデーが近付き、元のアッキーに戻りつつある
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 大阪府は開校予定だった森友学園「瑞穂の國記念小學院」の補助金請求などで、2度目の立ち入り調査を4月13日、実施した。立ち会ったのは、籠池泰典氏の娘で4月から新しく理事長となった、町浪氏だった。

 問題となっている、「瑞穂の國記念小學院」の建設工事の「三つの契約書」については、「刑事訴追を受ける可能性があるとして提示されなかった」と大阪府の担当者は語る。

 塚本幼稚園では系列保育園と重複して勤務する職員を「幼稚園で専任している教員」と申告し、補助金を不正に受給していた疑いもある。

「出勤簿は幼稚園、保育園とも見せてもらった。しかし職員の雇用契約書は一部、提示されませんでした」(大阪府の担当者)

 さらに塚本幼稚園では障害を持っている園児の数に応じて支給される補助金を保護者の同意なく、申請していた疑いも持ち上がっている。

 娘が3月まで塚本幼稚園に通い、同園PTA会長だった図越寛さんはこう証言した。

「2015年と16年、長女は眼鏡が必要だったということで弱視という診断書を園に求められた。なぜ眼鏡くらいで診断書が必要なのか、と不思議でした。一連の騒動の中で補助金と何か関係があったのではないかと疑い、大阪府に問い合わせたところ、診断書が補助金申請に使われたことが判明しました。申請の時、保護者が同意書にサインしなければならないそうですが、私はしていません」

 また、図越さんはアレルギーなど比較的軽い症状で、診断書を提出している園児も複数いたことを確認しているという。

「親が同意していないにもかかわらず、子供を使い補助金を申請するのは、おかしい。これ以外にも疑問に思うことはいくつもあり、籠池前理事長に説明を求めたが、まったく応じてもらえなかった」(図越さん)

 図越さんは近く、刑事告発を検討している。

 森友学園に対しては、小学校の建設にあたり国交省から不正に補助金を受給していたとして、すでに大阪地検が補助金適正化法違反容疑で籠池前理事長に対する刑事告発を受理。また、地中のゴミ撤去費用を水増しして請求していた疑惑も浮上している。

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