ロシア・カザニで9日に閉幕した世界水泳選手権。リオ五輪を翌年に控えた重要な大会で、日本は8個のメダルを獲得した。
「優勝で五輪出場内定」の競泳は、過去最多となる3個の金メダルを獲得。渡部香生子(かなこ)、星奈津美、瀬戸大也(だいや)の各選手が、リオへの切符を手にした。
シンクロナイズドスイミングの活躍も目立った。かつてシンクロ日本を率いた井村雅代ヘッドコーチが11年ぶりに復帰。表彰台から遠ざかっていた日本に四つの銅メダルをもたらし、五輪への足がかりをつかんだ。
日本選手の層はまだまだ厚い。今大会でのメダルが本命視されながらも右腕の骨折で欠場した萩野公介選手(競泳)や、男子の主将を務めた入江陵介選手(同)。また、中学生としては14年ぶりに世界選手権に出場した池江璃花子(りかこ)選手(同)ら、若手の成長も楽しみだ。
1年後、水泳界の星たちのさらなる活躍に期待がかかる。
※週刊朝日 2015年8月28日号