
まだ、あどけなさが残る全国最年少市長は“甘い罠”に落ちたのか。
愛知県警と岐阜県警に6月24日、逮捕されたのは、岐阜県美濃加茂市長、藤井浩人容疑者(29)だ。美濃加茂市への浄水プラント(ろ過装置)の導入をめぐって、受託収賄と事前収賄、あっせん利得処罰法違反の容疑がかけられている。
一方、現金を渡したとされるのは、経営コンサルタント会社「水源」の社長、中林正善被告(43)。
「まさか、逮捕されるようなことをしていたとは」と美濃加茂市議の一人は、驚きを隠せない。
今回の容疑は、藤井容疑者が美濃加茂市議時代の2013年3月にさかのぼる。雨水を利用した浄水プラントの実験設備を設置したいと中林被告から依頼を受けた藤井容疑者が市議会で設置検討を求める発言をしたという。
見返りに、最初は現金約10万円を受け取り、その後にも、設備の導入を求められ、現金約20万円を受け取ったとされている。
藤井容疑者は、市議時代から浄水プラントを推進。市長就任後は、担当部局に導入を求め、設置された。