腸内細菌を40年以上研究している理化学研究所イノベーション推進センターの辨野義己(べんのよしみ)氏は、ヨーグルトを食べるようになって2年で腸内年齢が20歳も若返ったという。
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食事については、まず朝が納豆、野菜サラダ、海藻(とくにメカブ)とヨーグルト。昼は米を軽めに、海藻、野菜の煮物、ヨーグルト。夜は肉より魚が多めで、午後8時までに終える。ヨーグルトの摂取量を1日50グラムから始め、徐々に500グラムまで増やした結果、2年後には体重が72キロに減り、体脂肪率21%、中性脂肪値も見事160に! 腸年齢が20歳も若返りました。
何と言っても、変わったのが便です。うんち界の金メダルである「バナナうんち」、つまり色は黄から黄褐色でバナナの形となりました。これが2、3本、練り歯磨きの硬さ。スルッと出すにも乳酸菌やビフィズス菌が役立つ。これを身をもって体験したわけです。
ただ、ヨーグルトだけの効果ではありません。「朝はヨーグルトだけ食べているのに便が出ない」と訴える学生もいるのですが、海藻や野菜をしっかりとらないとだめ。これらは食物繊維を多く含むからです。
「食べることは生きること」と言われますが、「出すことこそ生きること」ですよ。積極的に乳酸菌やビフィズス菌をとり、腸内環境をコントロールしてすっきり便を出したいものです。
※週刊朝日 2014年1月24日号