大晦日に行われる「第70回NHK紅白歌合戦」の公開リハーサルが30日、NHKホール(東京)で行なわれた。今年の紅白初出場は全8組。その中で、特に期待を集める俳優、そして歌手として活躍する菅田将暉がこの日登場した。
リハーサルでは、約30人のストリングスをバックに、昨年「Lemon」で紅白に初出場した米津玄師が作詞作曲、そしてプロデュースを手がけた「まちがいさがし」を歌った。最初は、少し緊張した面持ちで登場した菅田だったが、歌い始めれば、初出場とは思えない圧巻のパフォーマンスを披露。客席に座る関係者からもおもわず「すごい」「歌がうまい」などという声が漏れた。
しかし、初めての紅白ということで力が入りすぎたのか、歌い終わった後は、膝に手をつき少し疲れたようなしぐさもみせていた。
リハーサル終了後には、囲み取材に応じ、報道陣からリハーサルの感想を聞かれた菅田は「僕の前後に歌われているアーティストの方を見ていて、すごいところにきたなと。不思議な気持ちです。(実際にステージで歌ってみると)だんだんエンジンかかってきたなって思ったときに(リハが)終わっちゃったんで、本番だと最初からエンジンかけなきゃって思いました」と本番への意気込みを語った。
プロデュースを手がけた米津から何かアドバイスはあったのかについて質問されると「僕だけは米津玄師が歌う『まちがいさがし』を聞いて練習していたので、なるべくそれに近づけるようにみたいなことは、いろいろと(米津と)ディスカッションしました。あと、この曲は息継ぎのタイミングがシビアで、そのあたりこととかも、いろいろ話しました」。
紅白に出ることについては「とにかく親族が喜んでくれるのがうれしい。親孝行できたかなって。おじいちゃんやおばあちゃんの年齢からすると紅白は特別なもの。『楽しみにしてるよ』って言ってくれました」と家族への思いを寄せた。
デビュー10周年だった2019年を振り返って「今年はずっと怒っている役ばかりで、なんでこんなに怒ってるんだろうというか、なんのためにこんなに涙流してるんだろうっていう一年だった。ドラマも、舞台も、映画も、ツアーもやりで、そして、まさか、ここにきて紅白っていう、なんかすごい濃い一年でした」と語り、2019年を表す漢字は命をかけて頑張ったという意味をこめ「命」と答えた。
この日のリハーサルには、菅田のほかにも嵐、King&Prince、DA PUMP、Superfly、ゆず、氷川きよし、関ジャニ∞、Perfumeなどが参加し、初出場組からはFoorin、Official髭男dismが参加した。
「第70回NHK紅白歌合戦」の総合司会は3年連続で内村光良、白組司会は人気グループ「嵐」の櫻井翔、紅組司会は女優の綾瀬はるかが担当する。
(AERA dot.編集部・岡本直也)