大きく「家事」と言ったら、掃除・洗濯かもしれませんが(もちろん食事の支度もありますが、今回は省きます)、家事は細分化すると果てしなくあります!
ひと口に掃除と言っても、きちんとするのであれば「クイックルワイパー」で飛び散るほこりをふき取ってから掃除機をかけなければならないし、棚の上やテレビ、オーディオ、電球のかさのほこりの拭き掃除だってあります。わが家は猫もいますから、猫のトイレ掃除だってあります。
洗濯も洗えばおしまいというわけではありません。そのあと干さなければならないし、たたんでクローゼットにしまうという作業も待っています。
つまり家事は果てしなくある!
よく母も「家事に終わりはない」と言っていましたが、まさにその通り。やってもやっても不思議なくらい次々にやるべきことが出てくるんですね。家を整えておくってそれだけ大変なことなんです。でも、今は働く女性も多いですし、子育てもあるお母さんは家事だけやっているわけにもいきません。
取材や撮影で外に出ることもありますが、基本、居住職の私。数年前までつい原稿を書きながら合間合間に掃除や洗濯をしてしまいがちでした。家にいるのでどうしても目につき、やってしまうんですね。となると集中力に欠けて、あとで原稿を読み直してみるとちょいちょいおかしなところが出てきて、結局書き直す羽目になる……。
しかし忙しくなってくると今度は一切やらない! いえ、家事なんぞやっている余裕がないのです。家の中はカオス! もはや洗濯物など“アリ塚”状態になるまで手をつけられない。こうなると今度、せっかくの週末が掃除や洗濯物を片付けるだけで昼過ぎまでつぶされてしまうのです。
どちらの方法もまったくもって不愉快、不効率!
そこで考えたのが朝、制限時間内だけとりあえず家事をやってみようという作戦でした。
●たかが15分、されど15分
「15分」と聞くと「短い!」と思う人もいらっしゃるかと思います。でも実際やってみると意外なほどいろんな家事ができるのです。
前夜、洗濯物の仕分けだけはしておき、洗濯機に入れておきます。そして朝、起きたときに洗濯機のスイッチだけは入れます。この下準備だけはしてください。
家族を送り出したら、キッチンのタイマーを15分にセットし、スタート!