また医療現場において、高松のケースのような女性の小児性愛は非常に珍しいという。男性は解剖学的に、ある一定の年齢にならないと性行為を行うことが難しいため、小児とはいえ、被害者の年齢はある程度限定される。

「その場合、性行為をいわゆる『筆おろし』のような感覚でとらえ、男児のなかには自分は被害者だと認識しないこともある。加害者が女性の場合、事件に発展しないことも少なくないため、女性の小児性愛が医療の対象になることはほとんどありません」(片田さん)
 
 前出の渋井さんはこう言う。

「小児性愛は男女ともにあり、大人の男が少年を狙うこともあります。最近ではSNSを利用した犯罪も増えており、保護者は男の子の性的被害にも十分に注意する必要があります」

(AERA dot.編集部)

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