幽霊とかお墓が怖いというのも、人間が作ったイメージなんです。例えば、あるショッピングセンターで自殺した人がいると、「買い物客に混じって『これ買わないの?』って言う幽霊を見ると、帰りに事故に遭う」とか、いかにもありそうな噂が流れて、心霊スポットになる。ただそれだけなんです。
生きてる人間は死への恐怖があるから、幽霊を生み出す。だからこそ、太古の昔から宗教をつくり、神を頼ったんです。
AbemaTVの僕の番組で心霊現象をテーマにしたとき、アイドルみたいな子たちが出てきて、徹底的に論破してやったんですよ。そしたらその師匠でオカルト研究家の山口敏太郎先生が出て来てくれたんです。
心霊現象の研究も新しくなっているそうなんですよね。敏太郎先生によると、実は我々はクローンで、宇宙の外には本当の自分がいるらしい。本当の自分は何者かもわからないけど、ものすごく知恵があって、好きなキャラを作り、地球という仮想空間で箱庭のように遊んでいると。そこで起きる心霊現象は仮想空間がバグで、映像がちゃんと出ないときに幽霊になるらしいんです……。
僕は宇宙好きだし、そうやって妄想するのが趣味だから、それは飲み込みましたけど。自分の理論は変えません。それに僕の「幽霊いない理論」の方が筋が通ってると思うんですよ。
結局は太古の昔から考えると、もしかしたら何百億という人が死んでいるのに、ほとんどの人は手だけ出したり、顔だけ出したりしないわけです。そのうちごくごく少数がそういういたずらをしているとしたら、本当にろくなやつじゃないだろうということです。「成仏できなかった」という論も、なんで死んでから好き勝手やるんようになるのかわからない。
というのが僕の心霊理論で、それは時代が平成から令和になろうとも変わりません。こういうことを理由に、誰かが騙されるようなことが起きないといいなと思っています。