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2025年の国際博覧会の開催地が大阪に決まった。お笑い芸人のカンニング竹山さんは「東京との温度差がすごい」と感じながら、地方再生に良いタイミングだったのではと指摘する。
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万博誘致の結果が出た日、大阪は「万博だー! イエーイ!」って熱狂していたのに、関東の盛り上がりがほぼゼロでしたよね(笑)。東京の人たちは「あ、今日だったの? へえ~」ぐらいな感じ。ちなみに、週末(11月25日)は大阪マラソンが行われていたんですけど、そんな情報も関東にいると皆無じゃないですか。
決まる前も、大阪万博誘致アンバサダーのダウンタウンさんが御堂筋でイベントをやったのがニュースで流れたぐらいで、関東の人たちは無関心でしたよね。僕は「探偵!ナイトスクープ」の仕事とかで行き来していたので、やっぱり温度差がすごいなーって感じていました。
でも2025年に大阪で万博があるのは、もしかして日本全体にとって良いことかもしれないと思っているんですよ。
大阪はいまインバウンド(外国人観光客)がすごいんですが、USJがあり、道頓堀があり、近くに京都があり、そこに万博というアトラクションがもう一つ増えるとなると、確実に黒字になると思うんです。東京オリンピックは1カ月間ぐらいの期間に金を入れるだけ入れて、閉幕したらパッと引くだろうから、経済が落ち込むだろうと言われていますよね。その5年後に万博があるというのは、日本全体の経済を救う可能性があると思うんです。
前回の、1970年の大阪万博はたくさん人が入ったらしいですが、その後に世界的に万博が衰退する時期があり、日本でも地方博覧会が失敗したこともありましたよね。でも今度の万博は、それとはちょっと違って盛り上がるだろうなと思っているんですよ。カジノをやるかやらないかは置いといてIR(統合型リゾート施設)も造っちゃえば、それを観光資源に韓国、中国、東南アジアから資本とか観光客の誘致を考えるってこともできると思う。