ゲームアプリ「ニートの神様」のプレイ画面。主人公の小内守(おうちまもる)
ゲームアプリ「ニートの神様」のプレイ画面。主人公の小内守(おうちまもる)
ゲームアプリ「ニートの神様」のプレイ画面。こんな後悔するようなコメントも出てくる
ゲームアプリ「ニートの神様」のプレイ画面。こんな後悔するようなコメントも出てくる

 「働いたら負けかなと思ってる」。かつて、そう言い放った若者がいた。2004年には流行語大賞にもノミネートされるなど、働かない人間、いわゆる「ニート」が世間で注目されるようになってからはや10年。日本でニートといえば、働くことができるのに働かない若者のことを言うようだが、そんなニートをニートらしく育てるゲームアプリがある。

 株式会社ドッチが提供するゲームアプリ「ニートの神様」(iOS6.0以上、Android3.0以降対応、無料)である。

 このゲームの主人公は「小内守(おうちまもる)」、ごく普通の家庭に生まれた少年だ。プレーヤーは守くんの母親となり、お金や食べ物、おもちゃなどを与えまくって、とにかく甘やかし、最終的に「ニートの神様」に育て上げるのだ。

 放っておけばどんどんお金や食べ物、おもちゃなどが空から降ってくるので、それらをキャッチして守くんに与えよう。

 画面の上から降ってくるお金や食べ物を守くんめがけて投げつけて“与える”という単調な作業なので、飽きがくるかもしれないが、そこはご安心を。

 時折ニコニコ動画につけられるようなコメント(テロップ)が流れたり、部屋の中には、タップすると開くドアや突如出てくるネズミといったギミックがあるほか、なぜかフィギュアがもらえてコレクションができたり…飽きさせない要素が満載である。

 また、Twitterに投稿すれば一定時間背景が虹色になり、ボタンを連打した分だけお金や食べ物などのアイテムがどんどんと降ってくる。守くんを一気に「成長」させたい人は投稿してみよう。

 現実世界でも、親がこんなふうに子どもをひたすら甘やかせば、ろくなことにはならないだろう。ゲームでは、目標通り守くんは「立派」なニートになれるのか。それはやってみてのお楽しみだ。

 また、母親に使わせた金額が確認できるので、それを見てぞっとするのもよし、「今思えば親に結構甘やかされていたな」「自分が親になったらどうだろうか」といった感傷に浸るもよし、なにかと考えさせられそうなゲームである。