(3)身だしなみを意識させよう
男の子はズボンのファスナーをきちんと閉める、女の子はミニスカートなどをはいたときは、下着が見えないように気をつける。このように、服装のマナーを身につけることは、自分の体を大切にし、守ることにもつながるのです。しっかりと意識させましょう。
(4)「お母さんもそうだった」は、女の子にとって魔法の言葉
お母さんは、女の子にとっていちばんのロールモデル。体の変化について話すとき、「お母さんもそうだったよ」と、お母さんが子どもと同じくらいの年齢だったころの話を交えてあげると、子どももほっとします。また、女の子は生理の知識もつけておきましょう。保健体育の授業で教わるから大丈夫、とお任せにするのではなく、保健室の活用や生理用品の使い方など「その日がきたらどうするか」も伝えておきたいところです。
(5)体のしくみについて話し合う
自分の体の変化とともに、じょじょに異性の体に興味を持ち始めるころ。周囲から間違った情報が入る前に、親子できちんと体のしくみについて話しておきましょう。性や体に関する絵本などもいろいろ種類豊富。一緒に眺めながら話すのもおすすめです。
(6)子どものマンガや本。親も目を通しておこう
性的な情報がかんたんに目に入る今、間違った情報に触れることは避けたいもの。子どもが読むマンガや本もちらっと親が中身を確認しておくと安心です。また、タブレット類はフィルターをかけるなどの対策を。
子どもの体の変化に、親が一緒になって動揺したり、逆になんの声かけやアドバイスもしてあげなかったりでは、子どもの不安は倍増してしまいます。前出の植松先生は「自分の体の変化に、子どもは不安でいっぱいです。まず、体の変化は、普通のことであるということを親が子どもに伝え、安心させてあげましょう」と話します。
体の成長で子どもが困っている様子がないかどうか、親は見守ってあげましょう。子どもは「今」しか見えないもの。でも、親の言葉で先を見通すことができるようになります。そして、安心して前に進めるようになるのです。
『AERA with Kids 秋号』では、9歳、10歳の子どもに対する、親のベストな対応術60をまとめました。何かと難しいこの時期だからこそ、子どもたちとうまく向き合う方法を見つけてください。
安浪京子,高濱正伸,陰山英男,石田淳