1.レシートを利用した暗算ゲーム


レシートの合計金額の部分を切って、全部でいくらかを計算させるゲーム。品数が多いとたいへんなので、コンビニなどで2 、3品物を買ったときにやらせてみた。筆算を使わずに、暗算で計算する練習になる。ドリル嫌いの娘もクイズ感覚で楽しんでやってくれた

2.生活の中で分数を使う
どうも分数が苦手な娘。1/3、3/4という量感が感覚的にわからないようだったので、「1日の1/3は寝ているね」「ケーキを1/4個食べたら、残りはどれだけ?」と意識的に分数を生活の中で使ってみた。食べ物を例にすると、すんなり理解できたようで、これは使える!

3.冷蔵庫にあるものをはかる
1リットル=1000ミリリットル、1キログラム=1000グラムといった、単位換算も苦手な分野のひとつ。これはもう、実際にはかってみるのがいちばんだという。1リットルのオレンジジュースを200ミリリットルの計量カップに移してみたり、100グラムのものを冷蔵庫から探してみたり(おおよそ、じゃがいも1個、卵2個分でした)。実際に目でみると具体的にイメージがつかめるし、親子だあれこれ言いながら試してみるのも楽しい作業だった

4.面白いストーリーにした文章題クイズ
文章題は、自分の身近な人を登場させて楽しみながら取り組ませるのもこつだという。「おばあちゃんの家に行ったとき、お小遣いをおじいちゃんから800円、おばあちゃんから300円もらったのに、お母さんがお財布を忘れて、バス代120円を私が払いました。残りはいくら?」。ちょくちょく財布を忘れるママを思い出して、娘は大笑い。

5.折り紙パズルをつくる
図形問題に親しむためには、パズルや積み木で遊ばせるのが有効だが、単純に折り紙を4~5ピースぐらいに切ってバラバラにし、手作りパズルにして挑戦させるのもいいという。折り紙が大好きな娘はすぐに乗ってきた。やってみると意外に難しく、できたときは達成感が。もっと作ってとねだられた

 この5つの方法は、筆者自身、なんのストレスもなくできたので、当然叱ったりすることもなかった。一見、めんどうに思えるものもあるが、結局はドリルを叱りながら何回もやらせるより定着率が早く、有効であることに気付く。ぜひ試してみる価値ありだ。

AERA with Kids(アエラ ウィズ キッズ) 2016年 07 月号 [雑誌]

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AERA dot.編集部
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