■昆虫のうまみ「こおろぎだし」販売(2020年8月22日 京都府)
コオロギのだしで料理に風味を─。昆虫食を扱う京都市のベンチャー企業「バグモ」が、一風変わった粉末だしを作った。
商品名は「こおろぎだし」。野菜や豆で育てた食用の養殖コオロギを粉末にし、3種の野菜と昆布を加え、コンソメ風仕立てにした。8g入り15パックで3千円。
このだしは、うまみ成分のイノシン酸とグルタミン酸を豊富に含むため、うまみの相乗効果が得られるという。やさしい味で、野菜などを煮ると素材の味を引き立てるそうだ。昆虫食が世界の食糧危機を救うともいわれている。
■奈良の空に「どこでもドア」(2020年8月21日奈良県)
扉を開くだけで行きたい場所に行ける「どこでもドア」。「ドラえもん」に登場する夢いっぱいのひみつ道具に似たピンクの扉が、奈良の空に突如現れた。
ドアがあるのは奈良県斑鳩町のサッシドア製造会社「斑鳩」の屋上。高さ2m、横1・1mの鉄製で、「壁面」の青空にピンク色が映える。ドアはわずかに開いており、いいことが起こりそうな予感が。
同社の社長によると、設置したのは7月。新型コロナウイルスの感染が拡大するなか、「一つぐらい明るいニュースも必要」と、工場長を中心に「遊び半分」で作った。ツイッターに写真が投稿されると、注目が集まり、お盆の時期には周辺の道路に多くの見物人が詰めかけたという。
同社は来年創業60年。長寿でも、発想は若々しい。
※月刊ジュニアエラ 2020年11月号より
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