まずは子どもの不安を全部吐き出させてください。

「大丈夫」と言っている子でも「落ちたら友だちに何て言おう」「親をガッカリさせるのでは」とビクビクしていることが多いのです。

 まずはゆっくりと話を聞いて、「どんな結果になろうと大事なわが子に変わりはない」ということをしっかり伝えてあげましょう。

 その上で、いつもは制限時間内に解かせていた過去問から数問取り出し、いつもの倍の時間をかけてじっくり解かせてみましょう。

 もし時間をかけることで解けたら「ほら、解き方を忘れていたわけじゃないでしょ。大丈夫だよ」と安心させ、その日は過去問を解くのはおしまいに。

 翌日以降、子どもが元気になったタイミングをみて、通常どおり過去問を解かせていくようにしましょう。

Q:試験前は学校を休んだほうがいいのでしょうか?

A:家庭の方針によりますが子どもが行きたいなら尊重して

 基本的には学校に通いながら受験するのが大前提ですが、過去問や志望校対策の積み残しが大量にあるとき、学級崩壊やいじめなどで子どもが学校に行くことを辛そうにしているときなどは、ご家庭の方針で休ませるのもありかと思います。 

 しかし、たとえ積み残しがたくさんあっても、子どもが学校が大好きで行きたいと言っているなら子どもの意思を尊重したほうがいいでしょう。その場合は、「週のうち1日か2日学校を休むか早退しない?」と妥協案を提示してみては?

 その場合は、休む曜日が飛び石になると生活ペースが崩れるので、「木金」「月金」を休むなど工夫しましょう。

Q:冬期講習から本番までの過ごし方で気をつけることはありますか?

A:伸びきってしまわないようにスケジュールに一定の負荷を

 怒涛の冬期講習が終わって、学校や塾の平常授業が始まると、当然子どもが伸びきってしまうことがあります。気力が湧かず、勉強に身が入らない状態になることです。

 これは生活リズムの変化に原因があることが多いよう。長時間勉強していた冬期講習中と比べ、冬期講習後の塾の授業は量も難度も負担が軽くなるからです。

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