「でもよく考えれば、小6で将来の目標をはっきり描ける子なんて、ほとんどいないわけです。受験の目的だってあいまいで当たり前。気持ちは家族がサポートして盛り上げればいい。季節のイベントと同じように、受験というイベントからも家族で楽しめる要素は掘り出せると思います」
夫婦が足並みをそろえること、夫婦2人で子どもにプレッシャーをかけないこと。受験で大切なのは、互いを思いやりながら自分の家族に合うスタイルをカスタマイズすることだとマキタさんは語る。
中学入学後に聞いた娘の何げない一言が、うれしかった。
「いい友だちがたくさんできて、この学校に入ってよかった、って。大学生になった今も、中高時代の仲間とは仲よくしているようです」
マキタスポーツ
1970年、山梨県出身。お笑い芸人、ミュージシャン、俳優、著述家など、多様なジャンルで活躍。4人の子どもを持ち、長女の中学受験を親として経験。著書に『アナーキー・イン・ザ・子供かわいい“父親に成る”ということ』(アスペクト)など。レギュラーに「東京ポッド許可局」(TBSラジオ)、「ビットワールド」(NHK・Eテレ)などを持つ。
(文/木下昌子)
※AERAムック『偏差値だけに頼らない 中高一貫校選び2022』より
偏差値だけに頼らない 中高一貫校選び 2022 (AERAムック)
朝日新聞出版


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