【Q2】学費はどれくらいかかる?
「だいたい年200万~250万円ほどです。学校によっては、制服や給食、スクールバス、タブレット端末やPCといったデバイスなどの費用がさらに必要となる場合もあります」(木村さん)。一条校以外は国が定める義務教育の対象外となり、助成金などが少ないため、学費は日本の公立や私立の学校に比べてどうしても高額になる。保護者としては、子どもが卒業するまでの学費を支払えるか、入学前にしっかりと検討すべきだ。
【Q3】ICT教育は進んでいるの?
早くからICT(情報通信技術)を学びに導入し、コロナ禍でもスムーズにリモート学習へと切り替えられたインターが多い。「アオバの場合、1~3年生にはiPadを、4~12年生にはMacBookを各自で用意してもらっています。台風や大雪などの荒天時にはオンライン授業に切り替えるので、休校にすることはありません。デバイスを自己管理する力やネット上の情報に対する判断力など、デジタルリテラシーを育むことも含めて取り組んでいます」(木村さん)
【Q4】日本語の授業はあるの?
「あります。ただし、インターでは日本語を学ぶ時間は限られてきます。日本語は文化や歴史、季節感などたくさんの要素からなる複雑な言語。だからこそ、ご家庭では日本のことをたくさん教えてほしいですね。日本人であれば、日本のことを知らないと真の国際人にはなれないと思います」(木村さん)。日本語学習の鍵を握るのは保護者。国内旅行や日本語の本・映画などを通して日本の文化や歴史に触れる時間を積極的に設けたいところだ。
木村 愛(きむら・あい)
アオバジャパン・インターナショナルスクール アドミッション・マーケティング&コミュニケーションディレクター。国内のインターナショナルスクールで学び、国際バカロレアのディプロマ資格を取得。海外の大学を卒業後、外資系金融機関などを経て、2012年から現職。
(文/岩本恵美)
※『AERA English特別号「英語に強くなる小学校選び2022」』から抜粋
朝日新聞出版