■日大のイメージ悪化は中学受験に影響しない
大学通信常務取締役の安田賢治さんは、日大豊山について「来年、志願者が増えることはあっても減ることはないでしょう。事件が中高にまで関連することは考えにくい」と言い、こう話す。
「逆に、『日大のイメージ悪化で志願者が減るのなら狙い目』と考えて日大付属を選ぶ受験生も多いのでは。入学した生徒が大学に進学するのは6年後ですから、影響はほとんどないと保護者は見ている。今回の不祥事で、中高の先生方はイメージを払拭しようと非常に努力しています。それが受験生や保護者にも伝わっていると思います」
前出の北さんも「中学受験には影響しない」という見解だ。
「現6年生が今から志望校を変えることは考えにくい。逆にこの事件をきっかけに自浄作用が働けば、今後は正常化されるという期待もあるのでは」
大学トップの逮捕という前代未聞の事件に世間は騒然としたが、受験生は冷静に見ているようだ。
(柿崎明子)
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