安浪:「合格を勝ち取る」とおっしゃっているし(笑)。
矢萩:本人が行きたい学校があるなら、まずはそこに焦点を絞ってどんな入試問題が出て、どんな対策が必要かなど考えてみるほうがいいんじゃないかな。
■受験するなら全力で子どもを応援しよう
安浪:あとちょっと厳しい言い方になっちゃいますけど、「やはり親のサポートは必要でしょうか」という言葉に面倒なところはやりたくない、というやや逃げの体勢を感じます。
矢萩:そうなんですよ。本当はやりたくないのかもしれない。でもね、受験するなら全力で応援しようよ、っていう。まずはそこから。
安浪:ADHDの子でなくても、プリントが整理できないっ子ってものすごくいます。小学生男子なんて、ほとんどそうじゃないかと思う。もともと、中学受験で使用する教材やプリント、テスト管理は小学生の手に負える範囲を超えていますからね。
矢萩:「うちの子はADHDだけど受験できるか」という考えはまずは横に置いて、我が子の特性にあった学校はどこか考えてみる。もし見つかって受験すると決めたら子どもができないことは親が全力でサポートしていく、と割り切る。それしかないかな。ラクする方法はないです。ムリする必要はありませんが、ラクしようとしたらダメですね。
(構成/教育エディター・江口祐子)
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