夏休み・冬休み・春休みは別の予定を組みます。小6の夏休みは、浜学園から夏期のスケジュール表が配られたので、それに書き込んだりもしました。1日のやることを書いた表やノートは、24時間を無駄なく使うためには必須で、このスケジュールを書いたものがなければ、親子で呆然と立ち尽くすという感じになったと思います。そのぐらい、スケジュールを書いておくことは大事なことでした。

 考えながら予定を書いているうちに、いいアイデアが浮かんだりしますから、それもまた書いておくと、他の子どもにも応用できます。

 私が子どもたちにスケジュールに関して学ばせたかったのは、「予定を組み、段取りを立てることの大切さ」です。親がスケジュールを立てると、子どもの自立が阻まれるのではないか、と言う人もいますが全く心配ありません。子どもは中高生になるときちんと成長しますから、自分でスケジュールを立てるようになります。

(構成/教育エディター・江口祐子)

写真・図版(2枚目)| 佐藤ママが教える“スケジュール作り”の極意 「一度作ったものでずっとやろうとすると、歪みができて子どものやる気を削ぐ」

※「中学受験の意義」(佐藤亮子・安浪京子著)から一部編集

東大理三出身・佐藤ママの長女が語る、母の教育「いい大学に行ってくれたら自慢できるという感情は母には全くなかった」
中学受験の意義

佐藤 亮子,安浪 京子

中学受験の意義
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佐藤亮子
佐藤亮子

さとう・りょうこ/4人の子ども全員を東京大学理科三類に合格させた実績を持つ教育・子育てアドバイザー。著書に『佐藤ママの子育てバイブル 学びの黄金ルール42』(朝日新聞出版)、安浪京子さんとの共著『中学受験の意義 私たちはこう考えた』(朝日新聞出版)など。

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