「あの投稿だけで2万人フォロワーが増えました。すごいですね」と中野さん。
細部まで徹底的にこだわり、“最近のママ”を表現しているのも人気の秘訣のようです。
原作出版社の双葉社にも、常に監修を通してキャラクターの性格や世界観についてレクチャーをしてもらい、リアルなみさえさんの日常シーンが徐々に出来上がったようです。
中野さんと二人三脚でInstagramの企画・運営をしている広告代理店ADKマーケティング・ソリューションズの水谷さんは「中野さんが同世代ママとして『こういう絵文字がいい』『こんなとき、お母さんはこういう気持ちだと思う』と話してくださるんです。その思いが、フォロワーさんたちの共感につながっているのだと思います」と言います。
「プロペトって、子どもや赤ちゃんの敏感な肌も、家事や仕事であれがちな大人の手も守ってくれる。プロモーションに起用するなら『野原家がぴったりすぎるよね! ほかにはいないよね』と中野さんと盛り上がり、それが実現して、しかもバズった。こんなにうれしいことはないですね」(水谷さん)
「みさえさんのインスタ投稿のおかげで、ネットでの売り上げも好調。みさえさんには感謝しかありません」(中野さん)
高校時代の思いが実を結んだ「みさえさんとの仕事」
実を言えば、中野さんは子どものころから大の『しんちゃん』ファンだそう。
「一番好きなのは、映画『嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲』です。大学受験を控えた高校3年生のときに観ました。ちょうど子どもから大人になる変化の時期だったせいか、『子ども時代に戻りたい』と考える敵の組織である“イエスタディ・ワンスモア”の気持ちもわかるし、『未来に向かって成長したい』と願うしんちゃんたち子どもの気持ちもすごくわかる。切なくて、めちゃくちゃ泣きました。あのときの『どうしてこんなに私の気持ち、わかってくれるんだろう』と思った『しんちゃん』への感動が、今の私の仕事の原点の部分にあるんです」(中野さん)
