夜だとメールやLINEが気になってスマホを見てしまいますが、朝はみんな忙しいし迷惑だと思うから、スマホも触らないで集中できます。夜の2時間よりも朝の1時間のほうが集中力は絶対高いと思います。
――だいたい何時に起床されるんですか?
高校に再入学した直後や定期試験前は朝4時ぐらいに起きていました。振り返ればよく頑張ったな、と。高校を卒業できたときには達成感でいっぱいでした。

35歳で大学生に。起業のゼミに入ったら新たな扉が開かれた
――高校を卒業したと思ったら、今度は大学に進学されました。
せっかく勉強する習慣がついたので、経営学とか経済学を勉強したいという思いが出てきたんです。
なかでもファッションビジネスについて学びたかったので、日本経済大学経営学部芸創プロデュース学科に入学することにしました。

――どんな授業を受けているのですか?
アパレル企業のあり方、アパレルとSDGs……起業について学ぶゼミにも入りました。私はもともと古着のリメイクが好きだったのですが、授業で勉強しているうちに、私でも起業できるかもしれない、古着のリメイク洋服屋さんを開きたい、って強く思うようになって。2023年には古着のアパレルブランドを立ち上げました。
こんなに早く行動できたのは、全部ゼミの先生のおかげなんです。社会に出てから起業しようと思ったら、セミナーに通ったり、コンサルタントに相談したりとお金も手間もかかります。私の場合は、ゼミの先生が起業の方法をゼロから教えてくれて、分からないことが出てくるたびに根気強く相談に乗ってもらえたので、本当に心強かったです。
トントン拍子で!? 旅館経営始めました
――今年で大学4年生。昨年12月には地元の熊本で温泉旅館をオープンされました。
熊本市内で自分の好きな洋服屋さんやネイルサロンやカフェが入る商業ビルを探していて、なかなか予算に合う物件が無く不動産屋さんが紹介してくれたのが河内町にある龍栄荘でした。
そしたらご近所さんの間で「スザンヌが龍栄荘を買うらしい」という噂が瞬く間に広まっちゃって。田舎あるあるなんですけど(笑)。その後オーナーさんの親戚の方が現れて、「オーナーは息子さんに継いで欲しかったのに、息子さんがご病気で亡くなられた」というお話をしてくださったり、地元の方が「結婚式をここで挙げたのに閉館して寂しい」と思い出を語ってくださったりして……。
