いつも笑顔が素敵なスザンヌさん。シングルマザーとして仕事と子育てに奮闘しながら、34歳で高校再入学、その後大学進学、起業、旅館経営と次々と新しいことに挑戦しています。そのきっかけ、仕事、勉強、家事育児を両立させるための時間の使いかた、芸能界以外の仕事を始めて大変だったことなどを聞きました。※前編<スザンヌに聞く一人息子のシングル子育て 「疲れた時は“堂々と”家事を頑張らない、申し訳ないと思わないと決めています」>から続く
【写真】スザンヌさんがオーナーの旅館「龍栄荘」はこちら(ほか、全6枚)かつて中退した高校に再入学
――2021年、34歳のときに高校に再入学されました。
10代のころ、タレント活動のために高校を中退したのですが、その高校の先生に何度か「本学の通信制で学び直してみては」と声をかけてもらっていたんです。
ちょうどその時コロナ禍で、子どもの小学校もオンライン授業がメインになり、家で親子一緒に勉強できると思ったことが大きいですね。
――そのときはまだお子さんも小学校低学年でした。
オンラインといっても高校に通学する日もありますし、その場合、母や妹に子どもを見てもらうことになります。ただでさえ仕事のときに子どもを預けているのに、今以上に負担をかけていいものかと迷いました。
でも思い切って母に相談したら、「どんどんやりなさい」と即答してくれて。こんなチャンスはないと思って再入学を決意しました。
――高校って理系も文系もまんべんなく学びますし、勉強も大変だったのでは?
今までの人生、本当に勉強してこなかったので、勉強の仕方も分からないし、授業でも先生が何を言っているのか全然分からなくて最初は戸惑いました。
でも、学べば学ぶほど「こういうことだったのか!」とすごく楽しくて。特に歴史の授業は面白くて、高校時代もちゃんと学んでおけばよかったと反省しました。
ただ定期試験の勉強は本当に大変でした。覚えたと思っても寝たら忘れちゃうみたいな。同時にレポート提出の課題も出たりするので、試験の前後は睡眠時間を削って勉強することもありました。
――勉強時間はどうやって捻出されていましたか?
私は子どもが生まれてからいろんな用事を朝に済ませる習慣がついて、朝型生活になったんです。なので、勉強も朝にしていました。
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