もちろん、水泳授業を全てコーチ任せにして見ているだけでなく、全体指導をコーチに任せて、教員は泳ぎが苦手な子どもの個別指導を担当しています。
授業後の休み時間や放課後、コーチの言葉がけや指導を忘れないうちに、メモしました。そして、自分が水泳の授業をするときにコーチの指導を取り入れました。結果、子どもたちがさらに水泳の授業に楽しく参加し、泳げるようになりました。
水泳授業を民間に委託したほうがいいと思う理由
水泳指導を民間委託する形として、学校にコーチが来てもらうのでなく、子どもたちが民間施設にあるプールに行くという形もあります。私が勤務する自治体では、学校のプールで授業していますが、民間施設のプールで授業したほうがいいな、と思うことが多いです。大きな理由は2つです。
(1)天候に左右されないから
年々、熱中症警戒アラートで「危険」になる日が増えています。さらに、危険になる時間帯も早まっています。危険になると、基本的に屋外での運動は禁止になります。すると、学校は屋外にプールがあるので、水泳の授業が中止になってしまうのです。
子どもたちからは、「え~! 絶好のプール日和なのに‼」と残念そうな声があがります。私が子どものころや教師になったころは、「明日、晴れますように」と願っていましたが、今は「明日、晴れませんように。でも、雨は降りませんように。曇りますように」と願うようになりました。
また、暑さで入れないだけでなく、「雷注意報」で入れないことも増えました。学校判断になりますが、屋外プールで授業する際、落雷の危険を避けることも大事です。雨は全く降っていなくて、雲もほとんどなくても、雷注意報が出る日があります。熱中症警戒アラートと雷注意報で、水泳シーズンに1回しか入れなかった年を経験したこともあります……。
「暑くても入れない、曇りでも雨でも入れなかったら、いつ入れるん⁉」と憤りを感じるのは、子どもや保護者だけでなく、教師もです。子どもの体の成長は早いです。
新しく大きめのサイズのスクール水着を購入したのに、1回しか入れないなんて、かわいそうすぎます。移動時間はかかりますが、民間施設にある屋内プールで授業できるようになれば、こうしたことは解消されます。
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